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[ 2008/05/13 ]

かつては純粋にスキーを楽しみにヤマに上がっていましたが、最近は滑りに行くと言ってもほとんどは商品開発や試乗会、大会で出かけることがほとんどになっています。
プライベートで行くことが少ないので、滑ることが義務教育のようなつまらない事のように思えることもしばしばです。
そこで、「これではいけない。もっと純粋に楽しいスキーをしよう」と言うことになって、業界の仲間たちと新幹線ツアーに行くことになりました。新幹線ツアーにした理由は、かつてバブル絶頂期のように行き帰りに車中でおネエちゃんと知り合えるのではないかと考えたからです。場所は女性同士でも気軽にこれることで、おそらく女性にも人気のガーラ湯沢スキー場。
釣りに例えるなら下田の沖にある銭州と呼ばれる海域に匹敵する好漁場ではないでしょうか。もう入れ食い間違いなし。
この段階ですでに “純粋に楽しいスキー”からはずれているじゃないかとご指摘される方もいらっしゃるかも知れませんが、それは大きなお世話です。スキーの楽しみ方は千差万別。人それぞれの楽しみ方があってこそ自由なスポーツと言えます。
“純粋に楽しいスキー”の延長線上に“純粋に楽しい男女交際”があってもおかしくないし、むしろあってしかるべきではないでしょうか。これに異を唱える人はスキーを冒涜するにも等しいと思います。
というわけで、邪心・・もとい・・滝に打たれる修行僧のような、純粋な気持ちを胸にいだいた我々は、颯爽と新幹線に乗り込みました。まずは、仲間内でビールで乾杯。
車だとドライバーに気をつかったり、万が一運転しなければならないシチュエーションを考えてさすがに飲みづらいですが、誰に気兼ねすることなくアルコールが飲めるというのも新幹線ツアーの醍醐味です。
500ml缶を空けて、しばらくして無性にトイレに行きたくなりましたが、運悪くトイレはめずらしいことに順番待ちの行列ができていました。自分のなかでは飛行機でもないし新幹線ごときでトイレが混むなんて夢にも思っていませんでしたが、身体はすでにおしっこモードに突入していて尿意を抑えることができません。
やむをえず、最後の掛けに出ることにしました。空いている500mlのビール缶におしっこをするんです。若い頃と違って前立腺が弱っているので、一度出し始めたら途中で停めることができるかも不安ですが、事態は急を要しています。
意を決した私は、ジャケットで下半身を隠すとジョリジョリと放尿を始めました。・薄いアルミを通して、なま暖かい感触が指の先に伝わります。ジョリジョリジョリ・・・ジョリジョリジョリ。膀胱の貯水量が多いので、普段はあまりトイレに行かないのですが、今回はそれが裏目に出てしまいました。おしっこは止まる気配も見せず空き缶をどんどんと満たしてゆきます。
「だめだ、あふれてしまう!!」思わず声が出そうになったとき、おしっこがピタッと止まりました。500ml擦り切りいっぱい。映画で主人公が時限爆弾を爆発寸前でコードを切って止めるという場面が良くありますが、あれと同じです。終わった瞬間、まわりの騒音が一瞬やんで静寂に包まれたような気がしました。反対側の席では友人が高いびきで寝ています。すぐ横でこんな感動的なドラマがあったことも知らないで平和なもんです。
おまけに今回は自分の膀胱の最大貯水量が500mlだということも判明しました。これで次回から心配しないでも大丈夫です。
ところで、わざわざ新幹線ツアーに行って肝心のおネエちゃんの釣果はと言うと、行きの新幹線では膀胱をふくらませて、帰りの新幹線では股間をふくらませたまま、悶々と帰って行ったとだけ言っておきましょう。
以上コラムでした!
最低
From:匿名 2008/05/18
自分も入院中横たわったまま何度し瓶でそのスリルを味わったことか・・・笑
From:ケツレタス a.k.a dick 2008/06/04
4FRNTスキーヤーの肩書きを持つ、辛口コメンテーター。主な著作は「堀の中のスキーヤー」(幻山舎)、「いつ死んでも委員会」(マガシンハウス)、「マンボで万個」(初潮社)など。今後の野望は、青山に“スキーショップ・シロー”をオープンすること。